刑事事件と民事事件の被告
28 4 2006
メールマガジンでは「容疑者」を取り上げました。
今日のブログでは、容疑者から一歩進んで(いい意味で進んでいるかどうかは不明ですが)「被告」を見てみましょう。
英語では defendant とか accused といいます。まずはこれを英英辞典でひいてみます。
[defendant]
the person in a court of law who has been accused of doing something illegal
(LDOCE)
A defendant is a person who has been accused of breaking the law and is being tried in court.
(COBUILD)
[accused]
the person or group of people who have been officially accused of a crime or offence in a court of law(LDOCE)
You can use the accused to refer to a person or a group of people charged with a crime or on trial for it.
(COBUILD)
動詞の accuse は「非難する」「告発する」ですから、defendant も accused も告発された人ということで、ま、同じような感じです。
両方とも舞台は裁判所ですし。
でも、明らかに違うのは、accused の方は crime(罪) という言葉が出てくること。
罪を犯したと思われるのでそれがどれくらいの刑にあたるのかということを扱うのは刑事事件です。
逆に、個人とか会社が、自分の言い分が正しいのか(または間違っているのか)を裁いてもらうのが民事事件。
ということで、accused は(刑事事件の)被告、defendant は(民事事件の)被告ということになります。
なんとなくイメージしてみる
私は法律についてはまったく疎いので、こういうイメージの仕方が正しいかどうかわかりませんが。
刑事事件では、検察官が個人や法人を告発(accuse)するんですよね。だから、告発された被告は accused 。
民事事件では、個人や法人が裁判所に訴え出るわけです。「オレの主張は正しいのか、それとも間違っているのか」って。最初に訴えたほうが攻撃側。原告です。
訴えられた方は、ま、「そんなこと言われてもな〜」ということもあるかもしれませんが、訴え出られたからには、まずは防戦しなくてはなりません。だから defendant。
defence と語源が同じだってすぐわかりますね。
ということで、こんなふうにイメージしてみましたがいかが。
5 件のコメントがあります
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刑事訴訟では「被告人」、民事訴訟では「被告」、と呼ぶようです。
樋口さん。
日本語では、民事事件の場合は「被告」と呼び、刑事事件の場合は、「被告人」と呼びますが、英語では、民事事件の「被告」も、刑事事件の「被告人」もdefendantと言います。従って、民事事件では、
plaintiff(原告)とdefendant(被告)が対立当事者になります。刑事事件では、検察官(public prosecutor)と被告人(defendant)が対立当事者となります。
(刑事事件の場合は、正式に言えば、対立当事者ではなく、一方の当事者)
「宇宙刑事ギャバン」は、どこの治安当局に属してたのかしらん?
関連する語句にcriminalがあると思いますが、これは有罪が確定した人を言うんですかね。
「被告」と「被告人」。
確かに昔、辞書で調べて、民事・刑事の別で呼称が違う事は知ってたけど、でも、大手新聞もメディアも、かなり曖昧なままに使用していて、どちらかというと厳密に使用するのは、司直の方達だけのような気がしますね。